短期で稼げる仕事として、期間工を選択されることはよくある話です。
期間工は他の職種と比べ、各種手当てや待遇などがよく、これといったスキルや知識も全く必要とせずに大金を稼ぐことが可能なため幅広い年齢層に人気のある職業として注目を集めています。
しかし期間工は求人によって記載ルールが異なるし、比較しづらいといった声も聞きます。
また仕事内容などはあまり知られておらず、それが原因で応募に至らない方も多いです。
安易な応募もお勧めできず、しっかりと吟味し自身に合った企業を選べなければ、就業しても1ヶ月と仕事を続けることができずに辞めることになってしまう可能性もあります。
そこで今回は、実際に3つの企業で期間工として働いた私自身の経験を元に、期間工として働く前に知っておいて欲しいことや企業を選ぶ際のポイントなどを解説します。
はじめて期間工になろうとしている方でも、期間工はどうやって選択すればいいかわかります。
それでも迷ったときは、どこに相談すべきかまで紹介するので、きっと自分にマッチした期間工に出会えることでしょう!
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目次で流し読み
期間工とは!代表的な特徴をわかりやすく解説!
期間工とは就業期間が決められている契約社員のことです。
契約期間は3ヶ月か6ヶ月が多く、稀に1年としている企業もあります。
勤務態度が認められた上で、こちらに働く意思があれば契約が更新され仕事を続けることができます。
しかし、どれだけ契約を更新しても最長2年11ヶ月間までとなっており契約満了となります。
期間工は自動車メーカーや航空機、それらの製造に使用する部品などを扱う企業が主であり、仕事内容はライン作業がメインとなり、与えられたエリアで同じ作業を延々と繰り返すことになります。
単調、単純な作業となっているので未経験者でも働きやすく、採用基準も非常に緩い物となっているのが特徴です。
大きく違う!期間工と派遣の違い
期間工として働こうとする場合に気になるのが派遣社員の存在です。
大きくまとめるとどちらも非正規従業員という雇用形態となるのですが、待遇面では大きな差があります。
非正規ということで期間工も派遣も勤務期間は最長3年となります。
しかし、期間工は企業の直接雇用となります。
こうした直接雇用では、各種手当てやその他の待遇が派遣とは大きく異なり、収入や日々の生活で明確な差が出ます。
例えば、派遣では寮費がかかる場合でも期間工では完全無料で利用できるなどの違いや、そもそも派遣には寮が用意されていないような企業もあります。
また、最大の違いとして収入に差があります。
期間工や派遣には正社員のようにボーナスや退職金が支払われることがありません。
しかし直接雇用である期間工には契約期間を更新する毎に慰労金が支払われます。
これはボーナスのようなもので、企業によっては2年11ヶ月働いた場合、最大で150万円前後の大金を手にすることができます。
また契約満了時には満了金という退職金に当たる手当てが支給され、こちらも最長期間勤務した場合150万円ほどの金額が支払われるので、慰労金と満了金合わせて300万円もプラスとなります。(企業毎に金額には違いがあります)
派遣会社の雇用となる派遣社員はこうした高額な手当ての一切を手にすることができないという大きなデメリットがあります。
このため、とにかくお金を稼ぎたいという場合は期間工1択です。
しかし派遣にもメリットがあり、派遣会社はあらゆる企業に太いパイプを持っていることが多いです。
そのため、通常では就業が難しいような有名企業などに派遣されることも多く、色々な知識を学ことができます。
将来的に自身で起業など考えている方にとっては派遣を利用することで色々な企業に触れ、豊富な経験値を得ることができるのでお勧めです。
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期間工求人を選ぶときに知っておきたいポイント
ひとえに期間工といっても収入やその他の待遇、契約期間などに違いがあります。
働こうとしている企業の特色を把握しなければ逆に損をすることにもなりかねません。
せっかく働くのですから失敗したくありません。
そこで、企業を選ぶ際に特に注意するべき点を項目毎にご紹介しようと思います。
給料・一時金・その他の手当て
最初にチェックするべきポイントとしてはやはり収入です。
給料や一時金、各種手当ての有無などを確認します。
ポイントとしては
- 給料(日給)
- 祝い金
- 慰労金(皆勤手当て)
- 満了金
などは細かくチェックしておきましょう。
基本給
まず給料ですが、期間工は時給制を採用している企業もありますが基本的には日給制となっています。
未経験者の相場としては平均的な金額として9,000円~10,000/日となっています。
9,000円を切るような金額となると期間工としては薄給となるので9,000円を一つの目安とするといいかもしれません。
ちなみに日産は日給9,600円(時給制。1,200円×8時間勤務/日 計算)でトヨタも日給10,100円からと高額なスタートになっており、契約を更新する毎に日給はアップしていくのでしっかり稼ぎたい方にはお勧めです。
祝い金
祝い金は入社しただけで貰えるという嬉しい一時金です。
ただ、この祝い金は企業によって金額に大きなばらつきがあるので注意が必要です。
15万円~30万円程としている企業が良く目に付きます。
中には70万円近い祝い金が支払われる企業もあるなど、非常に魅力の高い手当てとなっています。
ただし、そのような超高額な祝い金を用意しているということはそれだけ人手に困っているということであり、更に言ってしまうとそれだけ人の出入りが激しい=厳しい職場ということであるとも言えます。
これに釣られて安易に就業先として決めてしまうと痛い目を見ることになるので気をつけてください。
祝い金は支払われるまでには企業毎で違いが有り、入社後の初給料と一緒に満額支払われる場合や、上記のような70万円という高額な金額の場合は小分けにして数ヶ月に渡って徐々に支払われるパターンがあります。
その場合は出勤率も入手条件に大きく関わってくる場合が多いので、事前によく確認しておかないと満額貰うことができなくなってしまうこともあるので注意してください。
また、こうした小分けでの支払いはごく短期間での仕事を予定している方にとって相性が悪いです。
というのも、中には6ヶ月をかけて徐々に支払う企業もあり、そうした企業で例えば3ヶ月だけ働こうとした場合、残りの3ヶ月で支払われる祝い金を無駄にすることになってしまいます。
更には、このような長期間の支払いの場合、企業はより長く働いて欲しいと考えるため後半の月にまとめて支払うような金額設定にしていることもあるので、結果として手にできる祝い金は大幅にダウンするでしょう。
短期就業予定の方はその点を踏まえ企業を選択するようにしてください。
ちなみに祝い金の額は企業の募集時期などにより増減の幅が大きいので応募する際はよく確認するようにしましょう。
日産自動車九州やトヨタなどは安定して高額な祝い金を手にすることができますのでお勧めです。
満了金や慰労金、皆勤手当の有無
これらの手当ては特にチェックしておく必要のある最重要項目の1つです。
わかりやすく言えば、慰労金はボーナス、満了金は退職金のようなものであり、非正規雇用にあってこうした待遇を受けることができるのが期間工の最大の魅力でしょう。
これらは最長勤務の場合、どれも100万円を超えるほどの金額となるような企業もあり、収入に大きなプラスとなる手当てです。
しかし、こうした手当てがない企業も少なからず存在するのでしっかりと確認しておきましょう。
正直、給料はどこも似通った金額となっているので、こうした満了金や慰労金、皆勤手当の額で就業先を選んでも良いと言ってしまっても過言ではないでしょう。
とはいえ先に話したとおり、おいしい話であればあるほど過酷な仕事であるので相応の覚悟は必要となります。
ちなみにこれらの手当の額でお勧めできる企業としてはやはりトヨタでしょう。
6ヶ月満了毎に満了慰労金と報奨金が支払われ、その都度金額もプラスされていきます。
最長の2年11ヶ月時には満了慰労金・報奨金の累計で300万円以上もの満了金を手にできます。
他には日産が非常に高額となっており、トヨタ同様6ヶ月毎の満了金の支給で最大150万円が手にできます。
皆勤手当ても2ヶ月ごとに8万円で、満了慰労金も累計最大94~118万円支給されます。
※慰労金や皆勤手当ては同系統の手当てとなっているのでこの2つが混同することはありません。
慰労金がある企業は皆勤手当てが無く、その逆も然りです。
寮費や立地のチェック
期間工で働く人の目標として、とにかくお金が欲しい、短期でお金を貯めたいなどが挙げられます。
その場合、大抵の人は単純に給料に意識が向かいがちですがそれは間違いです。
どれだけ稼いでもその分出費がかさんでしまえば手元にお金は残りません。
そのため、出費をいかに抑えれるかが鍵となります。
では主な出費として何があるかと考えた場合、やはり衣食住となるでしょう。
特に住は一番出費も大きく、自身で賃貸した場合は就業地域によって差はありますが安くても4~5万円はかかってしまいます。
そこに光熱費が加わるので安く見積もっても住だけで月5~6万円は消えることになってしまいます。
逆に言えば、この住問題を解消することができれば出費も大きく削減できるといえます。
そこで注目したいのが寮の存在です。
期間工では一般的に作業員用に寮が用意されており、中には寮費や光熱費すらも無料という好待遇の企業もあるので、よりお金を残したい場合にはこうした寮費、光熱費無料などは企業選択の際の重要条件となります。
光熱費はどの企業も無料となっているようですが、家賃が発生するケースも少なくなく、稀に寮が存在しない期間工もあります。
寮付の場合は同時に、生活に必要な家具家電も備え付けられているのでこちらで用意する必要がなく、そうした点でも出費が抑えられるので助かります。
更には、食堂が利用できるような寮もあり、値段もリーズナブルとなっている場合が大半なので食に関しても同様に出費を抑えることができるのが嬉しいです。
これらのことから、寮無しの企業は選択肢から除外してもいいでしょう。
となると残るは家賃の有無ですが、期間工の寮は例え家賃が発生したとしても1万~2万円弱程度と非常に低価格となっているので、自身で賃貸を利用するよりも安あがりです。
また、各種手当ての額によっては家賃が無料の企業よりも手元に残る金額が多いという場合も十分ありえるので、そうした手当てと照らし合わせて考慮するといいでしょう。
ちなみにこうした寮で私がお勧めするのは日産(追浜工場勤務)です。
築浅で非常に綺麗であり、センスある造りでまるでホテルのような寮に満足できるでしょう。
家具家電付はもちろん、個室となっており、オートロックやTVインターホン、IHヒータも備え付なので自由に調理ができるなど充実した設備でとても期間工の寮とは思えないクオリティとなっています。
もちろん寮費、光熱費は完全無料なので出費も抑えられます。
湘南という恵まれた立地もあって、この寮に住むために日産を選ぶ人も少なくありません。
私自身もこの寮が気に入り日産を選びました。
また、こうした寮のチェック時には立地についてもよく調べましょう。
特に勤務する工場と寮までの距離は重要です。
徒歩数分圏内の場合もあれば車で数十分かかるほど離れている場合もあります。
とはいえ、それだけ距離がある場合は企業が用意した送迎バスが無料で利用できるので問題はないのですが、注意点として定刻があります。
送迎バスには公共のバスなどと同様に出発時刻があり、少しでも遅れてしまえばバスは待つことなく出発してしまいます。
この場合公共の移動手段に頼るしかないのですが、立地によってはバスも電車も利用できない場合があり、タクシーを自腹で呼ぶしかありません。
高額なタクシー代に加え、通勤ラッシュなどに巻き込まれた場合は遅刻してしまう場合もあります。
遅刻は高額な手当てである満了金や慰労金、皆勤手当てに影響し、企業によっては一度でも遅刻をしてしまえば手にすることができなくなってしまうこともあるので大きなマイナスとなってしまいます。
自身の評価も大きく下げる原因となるので、こうしたリスクを避けるためにも立地などは細かくチェックし、事前に付近に公共の移動手段の有無など把握しておきましょう。
あまりにも恵まれない地にあるようならば勤務工場の変更や、別企業を考えるなどの対応が必要でしょう。
こうした点でも寮と同じく日産がお勧めでき、首都圏の工場や日産自動車九州、日産車体九州のいずれにも工場から徒歩圏内に寮が用意されているので非常に便利です。
また、工場によっては勤務地まで距離があり、且つ、公共の移動手段がない場合でもマイカーでの勤務が許されているので問題ありません。
寮、立地では日産1択と言い切ってもいいでしょう。
短期で稼ぎたい方は残業や休出も要チェック
期間工は稼げる!と良く聞きますが基本的な給料自体はそこまで高わけではありません。
では何が他の職業と違うのかというと、豊富な各種手当ての他に残業と休日出勤があります。
期間工では繁忙期になると毎日のように残業があり、休日出勤も毎週のように土曜日が仕事で埋まることもあり非常に忙しくなります。
業績が良い企業では繁忙期に限らずコンスタントに残業で稼ぐことができます。
また、夜勤も多い期間工では、割り増し賃金となる夜勤時に更に残業がプラスされることでより一層稼げるようになるのでおいしいです。
とはいえ、繁忙期あれば閑散期も存在し、その場合には残業もなくなり収入も落ち込みます。
先に話したような皆勤手当てや満了金が存在しない企業ではトータル収入でも伸びが期待できないので、こうした閑散期の低迷は非常に手痛く厳しいです。
おすすめとしては日産が繁忙期外でも安定して残業があり、月の収入にプラスが見込めます。
将来性を求める人は正社員登用制度と登用率を確認しよう
期間工のメリットとして正社員登用制度があります。
中にはこうした登用制度を設けていない企業もありますが、将来性を求めるのであれば正社員への期待が持てる企業をお勧めします。
正社員登用に積極的な企業としてはトヨタがあり、年に200~300人が社員へと採用されている実績があるので大きく期待が持てます。
次いで日産車体九州やマツダなども登用には積極的なようです。
もちろんその時の企業の業績などで登用率は変わり、必ず採用されるわけではないので安易な気持ちでいると落胆することとなるでしょう。
とはいえ誰にでもチャンスがあるのは気持ちの上でもプラスとなり、働く上でのモチベーションにも繋がります。
正社員となることに強い拘りがあるのであれば、応募の際に企業のHPを調べ、正社員登用制度ありと記載されているような企業を選ぶようにしましょう。
虚偽の記載をし人を集めるのは企業としてもマイナスにしかならないので、しっかりと明記してあるということ=本気度となり、信頼性は高くなります。
また、「年間○○人採用」、「3年で○○人採用」と人数までを明記しているような企業は更に期待値がぐんと上がります。
選考会時などに面接官に正社員登用状況を聞いてみるのも良いかと思います。
女性必見!女性期間工の採用に力を入れているかチェック
働く女性が増えた現代では期間工で活躍する女性も少なくありません。
やはり短期間で高額な金額が稼げる期間工は女性にとっても魅力なようです。
しかし、実際働くとなると自身に務まるのかどうか不安に思う方も多いと思います。
そこでこの項では、期間工に興味を持っている女性が安心して働くためのポイントをご紹介します。
女性起用に積極的な企業
お勧めとしてはトヨタや日産が挙げられます。
特にトヨタは女性期間工の獲得に力を入れており、繁忙期にもなれば他工場やトヨタに関連する企業から女性従業員がヘルプに来るなど女性が働きやすい環境作りがなされています。
仕事もフォークリフトを使用しての資材運搬、事務など体力や力でどうしても男性よりも劣ってしまう女性でも活躍できるような仕事が多々用意されています。
生産状況によっては男性と同じ職場に配属されることもありますが、それでも過酷な組み立てや重労働は避け、負担の少ない仕事に割り当てられる傾向にあります。
しかし、企業がかける募集には男性女性の区別の一切がなく、もしかしたら辛い職種に配属されてしまうかもしれないと不安に思うかもしれません。
そうした場合は直接企業に連絡を入れ、担当者に話を聞いてみると良いでしょう。
ネットの応募ページからも問い合わせができるのでそちらの利用も手軽にできるのでおすすめです。
ちなみに日産では女性専用の個室の寮も用意されるなど、仕事以外での待遇でも配慮が伺えます。
寮が埋まってしまった場合はレオパレスなどの外部寮が用意され、男性と混同寮とならないように徹底されているのでプレイベートでも安心して過ごすことができます。
ですがこうした寮事情も時期や期間工作業員の状態によって割り当てにも違いがある場合もありますので、こちらに関しても事前に確認を入れておくといいでしょう。
男性でも女性期間工への配慮チェックは重要
女性期間工への配慮の有無、程度は男性にとっても企業を選ぶ際のポイントといえます。
一般的に期間工は力仕事、男所帯というイメージがあり、実際その通りの職場です。
しかし、そうした中でも女性が安心して負担なく働けるような環境作りに力を注げるような企業であれば、作業員を駒としてしか見ないような企業とは違い、安心して働くことができる職場であると判断できる一つのポイントとなります。
力仕事や体力がメインとなるような環境において、男性だけでなく女性にも配慮がなされていれば、一人一人に目を向け尊重してくれる企業であるといえ、その結果待遇などでも大きく期待できると判断できますので必ずチェックするようにしましょう。
きつさは許容範囲?仕事内容の傾向
期間工が担当することになる主な仕事をご紹介します。
- 組み立て
- 塗装
- ボディー製造
- エンジン製造
- 検査
これらのいずれかに配属となり、以降は同じ作業を契約期間中は延々と繰り返すことになります。
正直、どれも単純な作業であり難しいことは何一つないので未経験者であったり、スキルや知識、技術の一切を身に着けていなくとも誰でも作業することができます。
ライン作業となるので就業初月こそ仕事についていけずに苦戦するでしょう。
しかし一度コツを掴んでしまえば楽な仕事とさえ思えるようになるかもしれません。
とはいえそれは組み立てを除いた仕事に限った話です。
組み立ては製造されたボディにあらゆるパーツを取り付け車を完成させる期間工のメインの仕事です。
企業の生産状況によって異なりますが、期間工の8割はこの組み立てに配属されることとなります。
そしてこの組み立てこそが過酷な仕事であり、期間工=地獄のきつさといわれる原因となります。
流れとしてはパーツを運び取り付けるというのを延々と繰り返すだけなので簡単なのですが、パーツによっては数キロの重さがあるようなものを持って一日中秒単位で動き続けなければならないので筋疲労が半端じゃないです。
また、そうしたパーツの設置箇所によっては体を反らしたり捻ったりと無理な姿勢を維持したままで作業をしなければいけないことも多々あり、それが原因で腱鞘炎や腰痛などを引き起こし日常生活にまで影響が出るほどのダメージを負うことも少なくありません。
ちなみに、こうした仕事内容や質は全期間工に共通しているといえるのでどの企業を選んでももれなくきつい仕事がついてきます。
しかし先にもお話したとおり、巨額な報酬を得るための対価なので受け入れるしかありません。
ですが極端な話、仕事内容ではどの企業でも変わりがないのだから、選ぶ際の判断材料が減る分楽ではあります。
とはいえ、もちろん注意点はあります。
メインの組み立てに限った話ですが、企業によっては工場毎に製造する車種が決まっていたりする場合が多いです。
中には海外向けの車をメインで扱っている工場もあるのですが、こうした車を組み立てている工場は要注意です。
というのも、海外向けの車はどれも日本内で販売される車よりも一回り以上車体が大きいので、当然各種パーツも大きくなります。
大きければ重量もその分だけ増すことになるので体にかかる負担も大きくなります。
こうした重量の差は、他企業で期間工の経験があるようなベテラン作業員でさえ体を壊し長期の休養や場合によっては仕事を続けるのが困難なほどのダメージを負ってしまう可能性があります。
そのため、余程の筋力トレーニングを積み屈強な体を持っているか、数年の経験を積んだ経験者でもない限り、こうした海外向けの製造工場は避けるべきでしょう。
また、期間工未経験者が避けるべきポイントとしてもう一つ、ライン速度があります。
先にお話したとおり期間工はライン作業です。
しかし企業によってはこのラインの速度がかなり速いです。
特にトヨタが顕著であり、体感で言えば他企業の平均速度と比べ1.3~1.5倍ほど早いのではないでしょうか。
そのため、未経験者では終始速度に翻弄されることとなりまともに仕事ができない可能性があります。
今後も色々な企業で期間工を続ける予定があり、それらのためにあえて最初からハードルの高い企業で耐性を得ようとするのであればトヨタを選ぶのもいいでしょう。
しかし圧倒的に見返りよりもリスクだけが跳ね上がるので私はお勧めできません。
トヨタは報酬が良いので魅力ですが、まずは他企業で経験を積んだ後に目指すと良いでしょう。
お勧めとしてはこちらでもやはり日産でしょうか。
報酬もトヨタ並に高く、ライン速度は期間工の平均的なものであるといえるので、しっかりと稼ぎながら経験値も稼げるので最適な企業でしょう。
働きやすさに直結!人間関係や社風
職場の雰囲気はかなり重要です。
どれだけ稼げようともギスギスした雰囲気の中では居心地も悪くとてもじゃないですが長く働けません。
また、体力勝負という世界なので体育会系なノリの企業も少なくなく、社員や上司の怒号が飛び交うのはもちろん、手まで出されるようなこともあるほどです。
こうしたことが多く見られる企業では体だけでなく精神的疲弊で追い込まれてしまう危険性もあります。
当然待遇や将来性も望めないでしょう。
期間工は仕事中は誰とも接触するようなことはほぼ皆無であり、個人で黙々と作業をこなすので怒号、罵声も流すことができるのであれば問題はないでしょう。
しかし、正社員などの先を見据えている場合は話が変わり、社員とコミュニケーションをとり推薦を受けれるような友好関係を築かなければなりません。
その場合は例えどんなに酷な仕打ちであろうと受け続けなければなりません。
とにかく気に入られるように従順になるしかないのです。
ですが結局は相手の気分次第なのでそこまで耐えたとしてもあっさりと切り捨てられてしまう可能性もあり、むしろそちらの方が十分ありえる話でしょう。
例え社員になれたとしてもそのような社風にあれば今度は自身が下に対してきつく当たらなければならなくなり、疎まれることとなるでしょう。
得る物よりも失うことのほうが多い企業では仕事は長続きしないのではないでしょうか。
一人一人に目を向け、思いやり、尊重することができるような関係こそが理想であり、そうした気持ちが働きやすい職場造りや、企業の発展にも繋がるのではと思います。
単純な話ですが周りが豊かであれば自身も豊かになることができ、気持ちよく働くことができてモチベーションにもなります。
そうなれば仕事にも身が入り、そうした姿が評価されれば社員への推薦を受けることもできるかもしれません。
そもそも、あたりの強い企業を選ぶメリットはないので、飛びぬけて報酬が良いか余程の物好きでもない限りは温和な社風である企業を選択するのを薦めます。
日産自動車九州やマツダなどは豊かな社風であり、充実したライフワークを送ることができるでしょう。
特に日産自動車九州は九州という地域性もあってか、とにかく出会う人の全てが暖かいのが際立った特徴でしょう。
仕事も誰とも限らずに自然とフォローがなされる職場ですので期間工未経験者には最もお勧めできる企業です。
期間工を始めようと考えている方の中で、特に金銭面で急を要する状況ではなかったり、遠方まで働きに出ることに抵抗がないという方は是非とも日産自動車九州を候補として考えてみてはいかがでしょうか。
契約期間は事前に確認しよう
期間工を目指す人の中には短期間だけ働きたいという方もいます。
例えば、夏場の海水浴シーズンなどで海の家や観光などで収入を得ている人は冬場には仕事がなくなってしまいます。
逆に、冬をメインとするような事業を展開している方にとっても同様に夏場は仕事を失うことになります。
そうしたオフシーズンの仕事に困っている方にとって期間工はお勧めの仕事であるといえます。
特にお勧めなのが3ヶ月毎の契約としている企業です。
3ヶ月働ききることができれば契約満了となり満了金が支払われます。
しかし、3ヶ月しか働けないのに6ヶ月毎の契約の企業で働けば3ヶ月残した状態で辞めなければなりません。
その場合、契約満了とはならないので満了金は支払われず損をしてしまいます。
また、契約満了まで至らず途中退社となれば影がつく場合があり、今後期間工で働こうとしても企業から敬遠されてしまう可能性が出てきます。
そうした不安要素を取り除くためにも契約満了のことを考え、自身で必ず働ききれるような契約期間で募集している企業を選ぶようにしましょう。
特に期間工に限った話ですが、過去の経歴を重要視しており、企業が異なったとしても期間工経験者(契約満了)であればそれだけで面接をパスすることができるといってもいいほどのアドバンテージを得ることができます。
例え3ヶ月でもそうした評価に変わりはないので、契約期間のチェックは重要です。
現在は6ヶ月契約が基本となっていますが、三菱やいすゞ自動車では3ヶ月契約となっているのでお勧めです。
意外な盲点!マイカー持ち込みと通勤の可否
期間工では企業毎に違いがありますがマイカーの持込を禁止していることが多いです。
また、持込は許されていたとしても通勤は不可能な場合があったりと中々に不自由だったりします。
勤務地次第では有名観光地として人気のある場所や繁華街など魅力のある地域にあることも多く、好きに行き来できる足が必要になるのでマイカーの有無で日常生活の充実度に大きく影響します。
通勤時も、マイカーの使用が許されていない場合、距離にもよりますが送迎バスなどを利用しないといけないほどであれば非常に厄介です。
万一バスの定刻に遅れでもすればそれまでで、自己出費でタクシーや公共の移動手段を利用するしかありません。
何かとデメリットが多いので、マイカーの所持を可能としている企業、できれば通勤も許されているかどうかも企業の選択時の判断基準とするといいでしょう。
しかし、傾向として通勤が徒歩圏内である場合などはマイカーの所持を禁止している企業がほとんどです。
そのため、通勤には困ることはありませんがプライベートでの一切の移動には公共の移動手段に頼るしかありません。
ですが、こうした持込の問題も自身で月極めの駐車場を契約し、そこを利用することで結果としてマイカーを持ち込むことが可能になります。
企業側も、こちらが寮の駐車場にさえマイカーで乗り入れでもしない限りは例えバレたとしてもこれといって注意を受けることもありません。
このことから、応募の際はマイカーの持ち込み可否と同様に勤務地や両付近の月極め駐車場の有無まで確認しておくと後々役にたちます。
※ごく少数ですが、完全禁止(運転行為そのもの)とされているような企業もあるのでその点でも確認をするようにしましょう。
求人紹介会社の利用で合格率がぐっとアップ!
期間工の応募の際は求人紹介会社を経由することを強くお勧めします。
求人紹介会社は各企業に太いパイプを持ち、知識も豊富なので強力なバックアップが期待できます。
先に話したとおり派遣は企業のことを知り尽くしています。
そのため、面接時の傾向と対策や、就業後の働き方についてまで細かく指導してくれるので大きなプラスとなります。
更には、企業側もそうした求人紹介会社には信頼を置いており「この会社からの紹介であれば使える人材」とされ、採用率がぐんと上がります。
求人紹介経由での応募はメリットしかありませんので是非利用するようにしましょう。
どの会社も人材不足に悩まされているのがリアルな実情。
そうなると祝い金や福利厚生を他社よりも良くして、採用されやすくなっているのが『今』なんです。
要するに「採用されやすい!」「稼げる!」「寮や設備充実!」が今の期間工には増えてきています。
普通の会社の面接が落ちるけど「期間工だったら採用された!」という人が増えてきています。
さらに真面目に働ければ、正社員採用も目指せるというメリットも。
特に資本力のあるトヨタ自動車は、経歴が心配でも圧倒的に高待遇が期待できる1社です。
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応募の際の3個の注意点
期間工は採用基準が非常に緩くなっており、20~30代であればほぼ合格となるでしょう。
しかしNGとされている事柄が3つ有り、それが1つでも認められればその時点で不採用とされてしまうので注意が必要です。
体が資本
期間工の最重要項目としては何よりも健康体であるかどうかです。
過酷な現場ですので働きぬくには強い体が必要です。
そのため、現在の病気の有無、過去に経験した場合はその時の症状と完治しているかどうか、完治していない場合の治療や通院状態、薬の服用の有無など、神経質なほど細かく聞かれるのでいずれかに該当する場合は事前に明確に答えることができるよう準備しておきましょう。
病気の程度によっては日常生活や仕事など、一切の行動に何の支障もない場合には下手な事はいわずに黙っておくのも一つの手段です。
しかしその場合は注意が必要で、入社後健康診断を受けることになり、この時に隠していた病気が認められ嘘がばれてしまうと最悪の場合採用取り消しとなることもあります。
過去5年を遡り一切の症状が認められないような病気の場合は伏せ、そうでない場合は正直に話すようにするといいでしょう。
借金はアウト
住宅や車の購入によるローンは問題ありませんが、その他での私的な理由での借金についてはNGとされています。
特にギャンブルなどにより作ってしまった借金は不採用とされてしまいます。
身に覚えがある場合は清算した後に応募するようにしましょう。
黙っていたとしても企業に自身のことを調べられるということはないのですが、やはり嘘がばれれば即退去とされる可能性があります。
刺青もアウト
刺青がある場合も不採用とされてしまいます。
絆創膏などで隠せる大きさならばまだいいですがそうでない場合の採用は難しいでしょう。
綺麗に消去するか、それが無理なようであれば諦めるしかありません。
どの項目でも嘘で隠すことは場合よりけりですが可能です。
しかし、万が一ばれてしまったら解雇されるだけでなく影がついてしまいます。
同企業への再雇用はおろか、関連会社にすらNGとされてしまうので常に真実を告げるよう心がけましょう。
どうしても嘘が必要だというのであれば相応の覚悟を持ち、自己責任で臨んでください。
しかし私はお勧めはしません。
応募先のCMなどは要チェック
やはり就業先の仕事量は気になります。
せっかく入社しても仕事がなければ稼ぐことはできませんので景気が良い企業を選びたいです。
そこで、簡単に就業先の企業に仕事があるかどうか見極める手段にCMがあります。
ネットやテレビなどでよく車のCMを見たことがあるかと思います。
ああしたCMの効果は非常に大きく、配信されるや否や生産は増え仕事量が増大します。
もちろんCMだけで判断するのは安易ですが、CMの有無では少なからず生産状況に差は出ますので一つの基準としてもいいかと思います。
人気のあるシリーズの新バージョンの発表時や全くの新車種に関するCMは特に効果は大きいのでチェックしておくといいかもしれません。
入社タイミングは重要!理由は自身の負担と収入の差
期間工は1年を通して常に人員募集をしています。
しかし、入社のタイミングを見誤ると大きなマイナスとなるので注意が必要です。
時期によっては全く稼げず、かと思えば逆に忙しすぎて就業初月から残業休日出勤三昧で体を壊して即退去、なんてこともありえます。
では入社のタイミングはいつがいいのか気になるかと思います。
そこでこの項では幾つかの例でそれぞれに合ったタイミングをご紹介したいと思います。
自身の体質に合った時期を選ぶ
作業員も人それぞれ、色々な体質の方がいます。
例えば春先なら花粉症の方は辛いでしょうし、暑がりであれば夏場の仕事は厳しいものになります。
同様に寒がりであれば冬が辛いでしょうからこうした時期を避けて入社するようにするといいかもしれません。
特に期間工の職場は、夏は灼熱、冬は極寒と際立っているのでより厳しくなります。
仕事自体が厳しいこともプラスされるので消耗は激しいでしょう。
更に、大半の期間工は出稼ぎに来ているわけですから慣れない土地での生活よるストレスも加味されます。
こうした不安要素が幾つも重なった時期に仕事をスタートさせてしまうのは自殺行為に等しいのでお勧めできません。
そのため、自身の体調に影響のない時期などに合わせて入社するようにし、仕事や新生活の場に体を慣らすことが重要です。
繁忙期と閑散期
こちらについては働き手の状態によります。
まず、長期間の就業を予定しているのであれば閑散期などの落ち着いた時期に入社し仕事に体を慣らすのがお勧めです。
時期としては企業によりけりですが基本的に5月と8月は仕事が落ち着く傾向にあるのでいずれかの月に合わせての入社が良いでしょう。
暑さのことを考えると8月をスタートとするのは酷なので5月がお勧めです。
次に短期で稼ごうとしている方にとってのベストなタイミングです。
例えば3ヶ月のような超短期を考えている場合は程度にもよりますがある程度の負担覚悟で繁忙期を選ぶといいかもしれません。
最も忙しいのは決算期である3月なのでこれに合わせればと考える方もいるでしょう。
しかし、4月になると若干仕事は落ち着き始め、5月は先にお話したように閑散期とも言えるほど静かになります。
そのため、年明けの1月から始めることをお勧めします。
そうすれば閑散期に向け1月2月共に徐々に仕事も増える傾向にあるので3ヶ月でがっちり稼ぐことができます。
そのまま無事満了となれば満了金も手にすることができ満足できる金額となるでしょう。
しかし1月~は1年で最も冷え込む時期でもあり、ここをスタートとするのは体に辛すぎるというのであれば、仕事が落ち着く8月を抜けた9月が狙い目でここから年末まで安定して仕事があるのでお勧めです。
このように、入社のタイミングは自身の目的や体調などを考慮して決めるようにするといいでしょう。
それ以外にも入社祝い金などの一時金狙いでもタイミングは重要です。
この祝い金は固定額ではなく繁忙期時には増額される傾向にあるので、3月や9月などに狙いを定めて入社するのもいいでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
未経験者や学歴、職歴を必要とせず、仕事も簡単でしかも高額な報酬を得ることができる期間工は幅広い年齢層にお勧めできます。
しかし、手順を間違えれば自身の負荷ばかりが際立ってしまうデメリットも合わせもつなど注意が必要な仕事でもあります。
そのため、まず何を目標として期間工を目指すのかを明確にするのが大切です。
そしてその目標毎にポイントを抑えることができれば、期間工のうまみを最大限に活かすことができ、自身に大きなプラスとなることでしょう。
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