大手のトヨタとマツダならどちらの期間工で働くべきでしょうか?
どちらも稼げることは間違いないのですが、どちらも体力的・精神的にもきついのが期間工の特徴です。
しかし人によっては、
「暑さだけは我慢できない!」
「寮は一人部屋じゃなてくも平気!」
「社食はあるだけで十分!」
といったように我慢できるところ、妥協できるところは異なります。
実際にトヨタとマツダの2社で働いたことのある私だからこそ、トヨタとマツダのリアルな違いについて解説していきます。
仕事や待遇だけでなく、寮生活などプライベートな面について話していくので、自分だったらどっちの期間工に向いているか明確になります。
自分にマッチした期間工の会社を選び、ベストなタイミングで期間工になれるように進めていきましょう。
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目次で流し読み
体験談!トヨタとマツダの期間工を徹底比較
どちらも有名な企業であり、共に頻繁に期間工を募集しています。
私はこの2社の期間工として働き、高額な報酬を得ることができました。
しかし、トヨタとマツダでは至るところで違いがあり、私はマツダを経験した後でトヨタで働いたのですが、仕事面などではマツダの経験があるにもかかわらず仕事始めからの1ヶ月ほどの間はかなり四苦八苦してました。
報酬面でもこの2社では明確な違いがあるので、詳しく比較していこうと思います。
トヨタ期間工の勤務実績を紹介
まずトヨタですが、私が働いていたのは1年間で愛知県の堤工場に配属されていました。
寮は第3高岡清風寮という古いアパートタイプの外見の4人相部屋でした。
工場は複数あり、工場毎に作業内容や生産する車の種類が違うのですが、私がいた堤工場では主にプリウスを生産しており、私はそこで組み立てを担当していました。
他の部署で作成された車の外郭がラインで流れてくるので、通過する前に各種パーツを取り付けて車を完成させます。
組み立ては作業内容毎にエリアが決まっていて、ドアやシートなどのパーツや内装エリアの担当なら延々と同じ作業を繰り返します。
しかし車はかなりの速度で流れていくので、迅速かつ正確な作業が求められます。
もし作業が遅れればそのまま次のエリアに不良品として流れていってしまい、ラインを止めることになってしまうので常に精神的にも追い詰められる中での作業になります。
作業自体はとても単純なのですが、就業初月は苦労するかと思います。
実際、期間工ではこの初月を乗り越えられずに辞めていく人がかなりいるそうです。
マツダ期間工の勤務実績を紹介
続いてマツダ工場ですが、トヨタと同じく働いた期間は1年間で配属されていたのは広島工場でした。
寮は大原寮というマンションタイプなのですが、トヨタと同様にかなり古いです。
しかし嬉しいことに個室であり、気兼ねすることなくゆったりとくつろぐことができます。
仕事に関しては、こちらもトヨタ同様に組み立てに配属されていました。
内容もほぼ同じで、ライン作業です。
流れてくる車体が担当エリアを通過する前に各種パーツを取り付けていきます。
組み立て箇所によっては無理な姿勢を維持したまま延々と作業するので、腰痛や関節痛などがかなり辛かったのを覚えています。
しかし、体がそのような状態でもラインは止まることはないので作業を続けなければならず、まさに地獄でした。
きついのはトヨタ!
どちらの企業でも同じ組み立てに配属され、仕事内容もほぼ同じでした。
ではどちらがきついのか?
総合で言えば間違いなくトヨタです。
どのような違いがあるのかは項目毎に以下にまとめました。
組み立ては期間工の全ての仕事の中で圧倒的なきつさを誇る作業で有名であり、高確率で期間工として配属されますのでしっかりと目を通し把握しておいてください。
体力的なきつさの違い
こちらはトヨタがきついでしょう。
しかし実際にはトヨタもマツダも大きな差はなく、どちらもきついです。
常にパーツを運んで車体に取り付け、終わればまたパーツを運び次の車体に取り付けます。
こうした作業を繰り返すのですが、常に体を酷使した状態であるため1ヶ月もするとあちこちにガタが出てきます。
それに加え、工場内の温度も夏場は40度近くにもなり、まるでサウナの中にいるような体にまとわりつく暑さの中での作業となるので過酷な職場です。
とは言え、気を緩める暇はないので動き続けなければなりません。
結果、熱中症などの危険も伴い、私がいた部署だけでも数人が熱中症で倒れ職場を去っていきました。
休暇を取って体を休めればいいのですが、そうすると期間工の最大の収入源である満了慰労金や皆勤手当てなどに響いてしまうため、中々休むこともできないのが現状です。
しかし対抗策があり、マツダでは入社と同時に有給休暇が10日もらうことができます。
これはすぐさま利用することもできるので、体に不調を感じたら有給を利用すれば欠勤扱いになることなく体を休めることができるので満了慰労金を得やすくなります。
これに対しトヨタは有給休暇は半年が経過しないともらうことができず、それまではどれだけ体が悲鳴を上げようとも休むことができません。
最終的に数十万円もの報酬額に差が出てもいいというのであれば休暇を取れますが、それでは期間工で働く魅力はなくなってしまうのでお勧めできません。
そのため、このような違いから体力的なきつさはトヨタになるかと思います。
精神的なきつさの違い
こちらも体力面と同じくトヨタです。
まず大きな違いとして、ラインで流れてくる速度がマツダよりも圧倒的に速いです。
私の場合はマツダでの経験があったので組み立ての仕事にすぐさま対応できたのですが、期間工や工場での勤務、ライン作業の経験などが全くない状態でのトヨタ期間工の組み立てはかなり酷でしょう。
わかりやすく言えば、1つの作業に費やしていられる時間は数秒~数十秒しかありません。
この間に完璧に作業をこなさないと不良品となり、場合によってはラインを停止することになり大損害となるので大きなプレッシャーの中で作業をしなければなりません。
もちろんそのような精神状態では手元も狂ってしまいミスも多くなるので悪循環になります。
そのためか工場内では至るところで不具合を知らせるブザーが鳴っており更に心を乱されます。
トヨタは他の企業と比べ生産台数がトップクラスなのもあってか効率を優先する節があるので、新規の方は中々ついていけずに苦労するでしょう。
そのような環境での作業のため社員もピリピリしていることが多く、例えミスなく作業をしていたとしても仕事の速度などに文句をつけられ、時には怒号が飛んでくることがあったりしました。
ちなみに研修の際は「1人でやってもらうから数日で作業を全て覚えろ」と告げられ、序盤から圧力をかけられるのもつらかったです。
一方マツダでは、ラインの速度もゆったりめで作業時間にもそれなりに余裕があり、期間工初心者だった私でも問題なく働くことができました。
作業の合間には社員の方もよくちょく様子を見に来てくれて、アドバイスや軽く手助けもしてくれたりと安心ができ、スムーズに仕事をこなすことができました。
無駄話はさすがにNGですが、軽い会話のやり取りもあるほどで、ほのぼのとした雰囲気すら漂う現場でトヨタとは雲泥の差と言えます。
生活面のきつさの違い
疲れた体を休めるための住まいですが、期間工は寮での生活となります。
ですがこの寮や周辺環境にも両企業では異なり、仕事以外の日常生活でもトヨタとマツダでの違いがあります。
結論を言えば、生活面でもマツダに軍配が上がります。
と言うのも、マツダの大原寮がある地域はとても栄えている街中にあり、周辺には飲食店やショップなどが充実しておりとても便利です。
また、街中とは言え直ぐ近くには大きな川や緑豊かな山や公園もあり、都市にあって自然を感じほっと一息つける場所があるのも嬉しいです。
広島と言えば原爆ドームや厳島神社などの有名な観光地や、魚介類やお好み焼きなどの名産物も楽しむことができ、毎回週末になると期間工として赴任していることを忘れ旅行気分で広島を満喫していました。
しかしトヨタの第3高岡清風寮がある地域は周辺に田畑が広がるのどかな場所にあり、コンビニやスーパーこそあれど休日に出歩くには退屈な環境と言えます。
落ち着いた場所でゆっくりしたいと言う方には最高の環境だと思いますが、さすがに1年間もこのような地域では何もすることがなく、仕事以外の休日はほとんど寮から出ずにネットやゲームをして過ごしていました。
賑わっている街中まで移動するにも車の持ち込みが禁止されているので困ります。
公共の移動手段はあるにしてもちょっとした用事の都度交通費をかけるのももったいないので必然的に引きこもりがちな生活になってしまいます。
こうした生活を続けていると次第に拘束感を覚え、日々のきつい作業にあってプライベートな時間でさえ苦に思えてしまうのがとても辛かったです。
とは言っても、あくまでも私個人の意見ですので、仕事で疲れた体をゆっくりと癒したいと言う方や、そもそもが都市の喧騒が苦手と言う方にはトヨタの第3高岡清風寮は最高の環境と言えるでしょう。
四季をより感じれるのもトヨタですので、のんびりしたい方にはお勧めです。
残業や夜勤のきつさの違い
マツダもトヨタも当然ですが残業があり、日勤夜勤の交代勤務となります。
まず残業ですが、これは繁忙期や閑散期などによって差はありますがどちらも平均で日に、1~1.5時間ほどの残業があります。
このように残業では大きな違いがないのですが、交代勤務の方では違いがあり、この差で人によってはトヨタかマツダかの明暗が分かれるかと思います。
両社の勤務時間は以下の通りです。
- マツダ(本社工場):昼勤 08:15~17:00 / 夜勤 20:15~05:39
- トヨタ:昼勤 06:25~15:05 / 夜勤 16:00~00:40
上記を見てもらえればわかるように、両社では始業時間に明確な違いがあります。
マツダは完全に昼夜が逆転しており、これを週毎に繰り返すため体内リズムが大きく狂い体調不良を起こしやすくなります。
また、こうした交代勤務の経験が無い方は睡眠障害にも悩まされることがあるので、前日の激務での疲れが癒えないままに翌日の作業に就くので疲労が蓄積し、過去には作業中に倒れた方もいたそうです。
一方トヨタでは、日勤夜勤共に日のある時間帯の始業、日が昇る前の終業という時間割なのでマツダに比べると 体への負担は少なくて済みます。
夜勤の終業時間である1時も人によっては「ちょっと夜更かし」程度ですので、対応可能な範囲ではないでしょうか。
とは言え、こちらも週毎に繰り返すので慣れるまでには時間はかかるでしょう。
結論としては、マツダに比べるとトヨタの時間割は体機能的に順応しやすいと言えます。
そのため、交代勤務についてはマツダの方がきついと言えるでしょう。
寮はマツダが快適!
こちらは悩むことなくマツダをおすすめします。
細かなところではトヨタにも分があるのですが、一番重要な部分で大きな差があります。
期間工を考えている方にとって寮事情は気になるところです。
詳しくは下記を参照し参考にしてください。
個室はマツダの方が多い
寮について一番気になる最も重要なポイントであろう個室か否かですが、マツダでは全て個室となっています。
複数の寮があり、どの寮に割り当てられるかはランダムですが、どの寮もこれと言った差は無いので当たり外れはありません。
風呂はついていないので共用のものを利用するしかないのですが、それ以外はテレビやエアコンなどの家電は標準装備ですので、手ぶらで入寮してもすぐさま生活ができるのは嬉しいですね。
間取りは1Rですが元は数人で利用していたのかとても広いです。
それに比べトヨタでは個室がある寮もあるのですが、基本的にそういった寮は正社員に割り当てられるので期間工はほとんど利用できません。
大半の期間工は3~4人の相部屋い割り当てられるのでトヨタで働く場合は個室は諦めてください。
シェアと言えば聞こえはいいですが、みんな日々の疲れでぐったりしているせいもあり、会話はほとんどありません。
それでもコミュニケーションを求めたいと言うのであればトヨタを選んでいいかもしれません。
風呂はトヨタが良かった
両社とも風呂は共用ですが、どちらも大きくゆったりとしているのでゆったりくつろげます。
洗い場も十分なスペースがあり広々としています。
ですが、風呂に関してはトヨタが勝っています。
作りも非常に綺麗でホテルの大浴場のようなクオリティなので、地獄のようなトヨタの期間工の中で唯一身も心も救われる入浴が毎日の楽しみでした。
マツダも設備自体は循環器などもついているため、常に綺麗なお湯に浸かれるのは嬉しいのですが、全体的な造りにチープさを感じてしまい魅力はありませんでした。
とは言え、どちらも無料で利用できることを考えると十分すぎる内容なので満足できるかと思います。
食事の量・うまさはトヨタがいい
これは断然トヨタです。
トヨタもマツダ、どちらも500円前後と言う安さの品が揃っているのですが、クオリティで圧倒的にトヨタが勝っています。
口が悪いようですが、マツダでは前日の残り物のようなひなびた貧相な惣菜が出てきます。
そこにおかわり自由のご飯と味噌汁がつくのですが見た目同様に味も貧相な物なのでご飯が進みません。
そのため、持参したふりかけを活用してご飯をおかわりしている人がたくさんいました。
私も食堂の味を受け入れることができず、初回の利用以外は全て外食かコンビニなどで済ませていました。
それに比べ、トヨタの食堂は普通に美味しいです。
生姜焼きやカツなどは下手な定食屋よりもよほど美味しく、ご飯のおかわりも自由なので気が済むまでおなかを膨れさせることができるので、ほぼ毎日利用していました。
種類も豊富でボリュームがあるので満足できるかと思います。
個人的には生姜焼き定食がお勧めですので、トヨタで働くことになった際は是非一度味わってみてください。
部屋はトヨタがきれい
第3高岡清風寮という名前に反して見た目はだいぶくたびれたアパートなのですが、意外に内装は綺麗だったりします。
部屋は内部にちょっとした共有スペースがあり、生活スペースは壁とドアで4つに区切られています。
このため、相部屋とは言っても最低限のプライバシーは守ることができます。
自分のスペースの内装はフローリング、壁は白色で中々に清潔感があります。
外装からは予想ができない洋風な内装に、入寮時にはちょっとびっくりしました。
リフォームがなされているのでしょうか、共用設備や通路の床材や壁など、全体的にセンスを感じる綺麗な造りになっています。
とは言え、あくまでもマツダと比較しての話であり、一般レベルで見ればとてもチープな造りですので期待はしないでください。
割り当てられる生活スペースは4帖程度ととても狭いので、カプセルホテルをイメージしてもらえればいいかと思います。
一方マツダは、広さこそトヨタの3~4倍はあり、しかも個室なので大満足できる内容なのですがとにかく古いです。
フローリングと畳の両方が存在する変わった造りですが基本は洋室です。
しかし、床板は昭和を密に感じるデザインとくたびれ具合、ドアも昔の団地にあるような何のデザイン性も無い鉄扉、雑に置かれた2段ベッド、くすんだ壁という内容なので言い方は悪いかもしれませんが、イメージとしては刑務所のようでした。
個室と言うことで私はマツダの寮をお勧めしたのですが、それ以外ではトヨタに分があるように思えます。
稼ぎたいならトヨタがおすすめ!
期間工の最大の魅力は何といっても給料です。
そして、総合的な収入で上回るのがトヨタです。
とは言え、マツダも十分に満足できる収入を得ることができるかと思います。
と言うのも、期間工には基本の給料意外に魅力的な手当てが多数あります。
トヨタとマツダは、そうした手当てが他社と比べ高額なのが大きな魅力なのです。
それらの手当てを含めれば年収450万円も十分に可能です。
月収はトヨタのほうが多い
基本月収はトヨタの方が多いです。
と言うのも、トヨタとマツダでは日給に大きな差があります。
- トヨタ:10,100円
- マツダ:9,550円
上記のように550円もの違いがあります。
20日間出勤したと考えると 550×20=11,000となり、基本給で1万円も差が出てしまいます。
マツダは残業、深夜、休出などの各種手当てが他社と比べそれぞれ5%ほど高いのですが、圧倒的に低い日給のせいでいまいち基本給は伸びがありません。
マツダでは6ヵ月毎の契約更新時に基本給が増えていき、最大で111,160円となるので1~2年以上勤務をすることでようやく他社に並ぶ額となります。
ですが、日給の増加はトヨタにも存在します。
とは言え、トヨタでは若干特殊になっており、過去にトヨタの期間工として働いた経験数で増額されます。
過去に1度経験があるならば10,600円となり、2度の経験がある場合は10,900円となります。
更に、過去の勤務時に期間工の最長勤続期間である35ヶ月満了していれば11,400円と高額になります。
これらのことを考えると、期間工経験者、未経験者共に基本月収ではトヨタの方が稼げるということになります。
入社祝い金・満了金など一時金が多いのはトヨタ
期間工では、この入社祝い金と契約終了時に貰える満了金が最も高額な手当てとなります。
ちなみに、トヨタとマツダは入社祝い金が20~60万円も貰え、給料時に一緒に支払われるため初任給でいきなり80万円近くもの大金を得ることができます。
このように、祝い金で差が大きい両社なのですが、満了金にも大きな差があります。
まずマツダの満了金は以下の通りです。
- 6ヶ月満了時 — 13万4,550円
- 12ヶ月満了時 — 14万100円
- 18~24ヶ月満了時 — 14万8,650円
- 30~35ヶ月満了時 — 15万7,350円
上記金額となり、最長勤務で最大88万6,650円の満了金が支払われます。
しかし、トヨタではこのマツダの満了金とは比べ物にならないほどの高額となっています。
内訳は以下の通りです。
- 6ヶ月満了時 — 20万7,000円
- 12ヶ月満了時 — 30万5,000円
- 18ヶ月満了時 — 32万9,400円
- 24ヶ月満了時 — 35万3,800円
- 30ヶ月満了時 — 37万8,200円
- 35ヶ月満了時 — 39万6,000円
上記内訳となり、最大196万9,400円もの金額が支払われます。
マツダと比べると108万円以上の差となるため、文字通り桁が違います。
ですが、トヨタには更に満了報奨金という特殊手当てがあります。
これは他社の皆勤手当てに該当するのですが、6ヶ月毎の満了金にプラスされて約18万円が支払われます。
そのため、最終的な満了金は306万4,800円と莫大な額になります。
マツダの実に4倍近いほどの満了金となるので、これだけを見ても収入面でトヨタが優れていることがわかるかと思います。
ちなみに、マツダは月の皆勤手当てが2万円ですので35ヶ月で70万円になります。
これを満了金にプラスすると158万6,650円となりますが、それでもトヨタの半額程度ので霞んでしまいます。
このようなことから、とにかく稼ぎたいと言う方にはトヨタ一択でしょう。
お金を使わずに過ごせるのはトヨタ
と言いますか単純に使うほどの施設が近隣に無いだけの話です。
家賃、光熱費はどの企業の期間工でも無料のところがほとんどでしょうから食事と遊び、趣味に使うくらいです。
食事や趣味はまだしも、周りは田畑ばかりで遊ぶような環境にはないので自然とお金が貯まっていきます。
貯金しやすいのは嬉しいのですが、娯楽がないのは厳しいところです。
それに比べマツダは都市部にあるのであらゆる施設で充実しています。
各都市の駅にもアクセスしやすいのも魅力です。
また、広島は観光地としても有名なので、休日は観光や買い物とついついお金を使ってしまいます。
しかし、働き詰めでは心身共に負荷が蓄積されパンクしてしまいますので、こうした適度な娯楽での息抜きは必要です。
このため、お金がどんどんたまるのはトヨタですが充実した日常生活も求めるのであればマツダがお勧めです。
選考はトヨタの方が通りやすい
何度も言いますが、トヨタの期間工はきついです。
そのため辞めていく人もたくさんいます。
ですが、トヨタの出荷台数は日本だけにとどまらず、世界と比べてもトップクラスであるため業績の維持や更なる飛躍のためには作業員は幾らいても足りないわけです。
トヨタでは常時数千人規模の期間工が働いているのですが、常に作業員を募集している状態です。
とにかく人手が欲しいわけですから、選考に来てくれた人間はできるだけ確保しておきたいのではないでしょうか。
私がトヨタの選考会に参加した時は、面接官からの簡単な質疑応答の後に健康面や何かスポーツをしているか、期間工や工場での仕事経験の有無を聞かれだけであっさりと終わり、何の手ごたえもなかったのですが結果は採用でした。
トヨタに限らず期間工ではNGとされているいくつかのポイントがあります。
- モラルに欠ける人間性
- 刺青がある
- 持病などがあり健康面に問題がある
上記のうち1つでも当てはまる項目があれば落とされる傾向にあります。
ですが、逆に言えばこの3つさえクリアしていれば採用される可能性は高いと言えます。
更に言えば、トヨタは即戦力を特に欲しているためかトヨタや他社問わず期間工経験者はかなり優遇されます。
私はマツダでの期間工を経験していたので、それを面接官に伝えたら途端ににこやかになり、質疑応答を打ち切り仕事内容や私が担当することになる予定の部署の話が始まり、以降の面接時間は全て仕事内容の話でした。
挙句、選考会であるにもかかわらず帰り際には面接官から「お願いします」と言われ、呆気に取られました。
とは言え、期間工は社員と比べ選考基準はかなりゆるいので、過去に期間工の経験があるのであれば、その時点で採用基準を満たしていると判断されたのでしょう。
このように、トヨタは一般常識があり健康であれば良し、期間工経験があれば尚良し!と言った感じです。
マツダも基本的にトヨタと採用基準は変わらないと思います。
選考会での面接官から聞かれる内容もトヨタとほぼ同じです。
ただトヨタとは異なり、面接時に複数の適正テストを受けることになります。
テスト自体は簡単なものなのですが、この時の面接官の鬼気迫るようなほどの顔と現場のぴりついた雰囲気は今でもはっきりと覚えています。
もしかしたら、適正を測るほかにも何かマツダ独自の判断基準があるのかもしれません。
このように、面接時の内容や求める人材を考慮するとトヨタの方が採用されやすいのではないかと思います。
正社員になりたいならマツダが良い
社員を目指すのであればマツダの方が現実味はあるのではないかと思います。
トヨタも社員登用はあるのですが、働く期間工の人数が非常に多く求める人材も幹部候補となるような人を欲しているため、採用基準は期間工とは比べ物にならないほど厳しいようです。
もちろんマツダでも社員となれば採用基準のハードルは高くなります。
しかしマツダがトヨタと決定的に違うところは内面を最重要視してくれるところです。
トヨタはその規模の大きさから常に効率を優先し、それに伴い能力のある人間と言うよりもスキルのみを見ているように思えます。
そのため、どれだけ頑張ろうが有用な力を予め手にしていないと社員登用は難しく見向きもされません。
それに比べマツダは、当然スキルのある人間が有利であることに違いは無いのですが、何よりもまず第一に人柄を見てくれます。
トヨタのように即戦力ではなく将来性を重要としているので、未経験者でも可能性がありモチベーションにもなります。
とは言え、どちらも厳しい道であることに変わりは無いので、与えられた仕事を一生懸命に頑張ることを心がけてください。
それが一番の近道ではないかと思います。
コラム:女性が働きやすそうなのはマツダ
正直言って女性にはトヨタは過酷だと思います。
仕事はきつく人間関係や現場の雰囲気などを考慮するとお勧めできません。
働く理由にもよりますが、ある程度の収入、職場の雰囲気、プライベート保持、日常生活の充実度などを考慮するとマツダ一択です。
仕事内容や量は男性と変わらないので、全くの未経験で臨んだ場合には個人の能力にもよりますがマツダに限らず期間工自体が厳しいと言えるでしょう。
しかしそれでも頑張ると言うのであれば、マツダはしっかりと個人を見てくれます。
割り当てられた部署がきついのであれば、勤続期間にもよりますが申し出ることで部署を変えてくれることもあるそうです。
有給もトヨタの半年後ではなく入社と同時に10日間貰え、トヨタは有給の使用が社員優先なので期間工は中々使用できないのですがマツダはそういうこともないため、体調が優れない時などは有給を使用し、ゆっくりと休むこともできます。
職場の雰囲気もどこかほのぼのとしており、期間工や工場特有の男臭さやお堅いイメージも薄いので女性でも馴染みやすいのではないかと思います。
寮もマンション丸ごと女性専用となっているので安心できます。
実際、マツダとトヨタでは圧倒的にマツダの方が女性期間工の人数が多いです。
詳しい人数はわかりませんがトヨタの堤工場とマツダの広島工場で言えば数倍の違いがあるのではないかと思います。
以上のことから、女性の方で期間工に興味があるのであれば、まずはマツダでの勤務をお勧めします。
周りの評判の比較
ここまであらゆる視点で両社を比較してきました。
しかしそれらは私の主観によるところが大きく、信憑性に欠けるように感じる方もいるかもしれません。
そこで、この項では私が仲良くなった期間工仲間や同じ部署、工場内で耳にした中で特に意見の多かった両社の評判を紹介したいと思います。
トヨタの評判
トヨタは良い評判悪い評判どちらも同意見がほとんどでした。
トヨタの良い評判
これに関しては誰もが報酬額を挙げました。
やはり他企業に比べ圧倒的に高額な報酬は魅力なようでした。
他には風呂を評価している方も多数見られ、この2つが意見の大半を占めていました。
トヨタの悪い評判
こちらに関しても予想通りで、ほとんどの人が寮への不満を口にしていました。
仕切りがあるとは言え相部屋はやはり抵抗があるようでした。
全体的に古く壁も薄いため、隣の生活音が丸聞こえなのもストレスとのことで寮に関しては不満しか聞いたことがありません。
ですが、それとは別に気になる意見もありました。
と言うのも、素行の悪い人間がおり、日々悩まされている人がいるとのことでした。
大まかな問題点としては以下の通りです。
- 社員の目の届かないところでの期間工仲間に対しての暴言や仕事の妨害
- 深夜にもかかわらず大音量でゲームや音楽を楽しむ
- 入社後に刺青を入れていた
トヨタの選考基準はゆるいとご説明しましたが、やはりこうしたモラルに欠けたり規律を破るような人間が紛れ込んでしまうようでした。
しかも、これらを社員に報告しても軽い口頭での注意で済まされてしまうことがあるようで処罰に至らないケースも少なからずあるようでした。
こうしたトラブルは日常的にあるとのことなのでショックを受けました。
とは言え、トヨタの期間工全てがこういう人間ではありませんので誤解しないようにしてください。
しかし働く上でこうした不安要素があるのはかなりのマイナスとなるかと思います。
幸いな事に私の部署や同居人にはこうした人間はいなかったので平穏でしたが、再度トヨタで働いたいかどうかと言われれば考えてしまいます。
マツダの評判
悪い評判に意見が集中したトヨタでしたが、マツダは一転して高評価でした。
マツダの良い評判
こちらは圧倒的に社風についての意見が多かったです。
別項でもお話しましたがマツダはとにかく雰囲気が良い職場です。
マツダはとにかく期間工としてではなく人として尊重し接してくれるので温かみを感じます。
別部署では社員が自主的に校友会を開いてくれて、社員や期間工関係なく仕事以外での触れ合う機会を設けてくれることもあるとのことでした。
繁忙期で忙しい時期に体調を崩してしまった時にも、人員やシフトなどを調整してくれて休ませてくれるなど、このような心配りも嬉しいとかなり好評でした。
このように、一人一人を尊重してくれる会社であれば、そこで働く従業員にも自然と会社を思う気持ちが芽生えます。
この会社のために頑張ろう!という気持ちが向上心となりスキルや人間性を高め、結果として会社の業績にも繋がります。
そして、これらのことをマツダやそこで働く全ての人が理解しているように感じられ、とても居心地の良い会社でした。
立地を評価する声も多数あり、やはり観光の名所である広島は人気のようでした。
厳島神社、広島城、平和記念公園など世界規模で有名な観光地が多数あり、期間工でることを忘れ旅行に来ている気分になれて毎日が楽しいと言う意見もかなり多ったです。
都市部のため、寮から徒歩圏内に大型ショッピングモールや娯楽施設など充実していることも大きく評価されていました。
マツダの悪い評判
これは報酬の低さに対する不満がほとんどでした。
やはり、日給と満了金が他社と比べてかなり低いのには誰もが不満に思っているようでした。
2年続ければ日給は他社と方を並べる程度にはなりますが、満了金の額は変わらないのでいまいち報酬の伸びは感じられません。
また、期間工は短期間だけ働きたいという人も多く集まるので、半年だけ働きたいという人にとってはマツダで働くメリットはほぼ皆無と言ってもいいと言えます。
このため、半年未満という短期間を考えている方には収入面で言えばマツダはお勧めできません。
そして、寮の食堂での食事もお勧めできません。
食堂を利用した大半の人が美味しくないと言うほどなので相当クオリティは低いと言えます。
私も一度食堂を利用したのですが、2度と足を運ぶことはありませんでした。
食事は海鮮やお好み焼きなどの広島名物が並ぶ飲食店が多数あるのでお金に余裕があればそちらを堪能するといいでしょう。
有給はマツダのほうが取りやすい
圧倒的にマツダです。
入社と同時に10日貰える有給は、即座に使用できます。
繁忙期や人手が足りない場合でも申請すれば許可してくれます。
このため、期間工未経験者のような人が仕事に慣れずに体調を崩した場合でも休むことができます。
欠勤してしまうと満了金にひびいてしまうのですが、この即座に貰える有給のおかげで心配することもありません。
期間工でも気軽に使うことができるのはありがたいですね。
それに比べ、トヨタは有給は入社から半年後に貰えるのですが、激務のために有給が貰える前に体調を崩し、満了金へのペナルティ覚悟で欠勤する人が多いです。
そもそも有給自体を中々利用できません。
申請しても、忙しい、人手が足りない、社員が休みだからなど、あらゆる理由をつけられて断られます。
しかし社員はばんばん有給を使用し休みを取ってるあたりにトヨタの期間工への認識の程度が伺えます。
実際私は有給を1度も使用することができないままに満了となりました。
幸い欠勤することなく満了金も貰えましたが、体力的にはかなり限界を感じていて地獄でした。
満了金が他社と比べて破格なのはこうしたところで調整しているのでは?と思ってしまうほど有給は使い辛いので、満了金を満額貰いたいのであれば相当の覚悟を持ってトヨタに臨んでください。
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まとめ
総合的な評価としては以下の通りとなります。
- とにかくお金だけを求めるのであればトヨタ
- 働きやすさ、日常生活の充実を求めるならマツダ
そして、私がお勧めするのは断然マツダです。
総合的な収入で言えば圧倒的にトヨタですが、それはトヨタが抜けているだけであってマツダも決して稼げないわけではありません。
高額な祝い金などの手当てを加えれば総合的には他企業とさほど変わらず、年収で400万に届くこともあります。
このため、報酬以外の全てを捨ててトヨタで働くよりも、期間工としての平均水準ではあるものの、仕事やプライベートで充実した時間を過ごせるマツダで働いた方が大きなプラスになるのではと思います。
しかし、トヨタを否定するというわけでもありません。
私の采配で述べただけであり、人によってはこの記事でのトヨタとマツダに対する評価は違うことでしょう。
この記事が悔いの無い選択のための参考になれば幸いです。
トヨタとマツダの期間工について詳しく知りたい方は、以下の記事を読むともっと理解が深まります。
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