「在宅コールセンターの仕事ってどんな事をするの?」
「在宅コールセンターの仕事ってきついのかな」
「大手の在宅コールセンターはどれくらい稼げるの?」
と気になる方もいると思います。
筆者も過去に在宅ワークで1年間、インバウンド(かかってくる電話を受ける)業務を担当していたことがあります。
その経験から言えば、在宅コールセンターの仕事はまず勤務時に静かな環境を整えることが必須と言えます。
また24時間対応の企業もあるため、夜勤であれば深夜手当もつきます。
ですが深夜帯は企業サポートを受けられないため、夜勤は自分一人で対応しなければいけません。
内容を聞くときついと感じたり、不安に思うかもしれませんが、お客様との対応にはしっかりとしたマニュアルがあります。
基本的にマニュアルに沿って対応すれば業務はこなしていけますし、アウトバウンド業務では営業などで新たな契約を結ぶこともできます。
契約が取れればインセンティブが発生することもあり、他の在宅ワークと比べても給料が高めであるのが特徴と言えます。
この記事では筆者の経験をもとに、在宅コールセンター業務の仕事内容や収入、メリットやデメリットについて詳しく紹介しています。
在宅コールセンターの仕事を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次で流し読み
在宅コールセンターは稼げる?時給は900円〜1,500円
在宅コールセンターは派遣やバイトどちらも時給制であり、相場は900円~1,500円ほどとなっています。
中には2,000円を超えるような求人もあるようですが、平均としては1,300円前後といったところではないでしょうか。
一般的な労働条件として日に8時間、20日間の労働として考えると、日給が1万400円となり、月収20.8万円となります。
夜勤がある求人の場合には当然手当てがつきますので更に稼ぐことができます。
仕事内容が認められれば自給アップが期待できるのも魅力です。
お家でするコールセンターの仕事内容はパソコンのチャット機能での受信、発信業務
在宅コールセンターの仕事内容は主に
- 通販などの受け付けやカスタマーサポートなどのインバウンド業務
- 営業などのアウトバウンド業務
になり通常のコールセンターと変わりありません。
資格や職歴を必要とせず、仕事自体もマニュアルに沿って行うことがほとんどなので難しいこともなく誰でもできるお仕事です。
とはいえ、どちらもお客さま相手に1対1で話をすることになるので、ある程度のコミュニケーション能力が必要ではあります。
インバウンド業務とアウトバウンド業務については以下でご紹介します。
インバウンド業務の仕事内容
コールセンターのインバウンド業務とは顧客からかかってくる電話の対応のことであり、「受身」の仕事となります。
インバウンド業務はさまざまな業種、業界で必要とされ、求人の割合も後述するアウトバウンド業務に比べて遥かに多いです。
ざっくりといえば、コールセンターの求人の7割強~8割がインバウンド業務、残りの2割~3割弱がアウトバウンド業務となります。
募集時期などによってはさらにインバウンド業務に求人が集中することもあるので、
「コールセンター=インバウンド業務」
といい切れないまでも、近い認識でいいかと思います。
ちなみに、インバウンド業務といっても細かく分類することができ、以下のようなものがあります。
- カスタマーサポート
- テレフォンオペレーター
- テクニカルサポート
それぞれについてご紹介していきます。
カスタマーサポート
カスタマーサポートはコールセンターの仕事のメインともいえ、どの企業でも求人が多いです。
仕事内容は商品やサービスに関して、顧客からのさまざまな問い合わせに対応します。
顧客の疑問や不安点などの解消のために、懇切丁寧な対応やわかり易く伝えるためのトーク力などが求められます。
テレフォンオペレーター
テレフォンオペレーターの仕事は、通販などの注文やサービス加入などの際の問い合わせなどの対応がメインとなります。
他には、担当者への取次ぎや他のインバウンド業務を兼任することもあります。
テクニカルサポート
テクニカルサポートの仕事は、ソフトウェアやハードウェア製品などの操作や不具合などについての対応がメインとなります。
高度な技術がなされた製品などに対する問い合わせなども多いため、専門的な知識や技術が求められることがあります。
このことからインバウンド業務の中ではハードルが高いといえ、業界未経験の初心者にはあまりおすすめはできません。
とはいえ、しっかりとした研修制度を設けている企業では未経験者でも可能としている求人も多いです。
専門的な知識を学びたいという方には選択肢の一つとしてもいいでしょう。
アウトバウンドの仕事内容
アウトバウンドの仕事内容は受身のインバウンドとは逆に、自らお客様に積極的に電話をかけて製品やサービスを売り込む営業となります。
インバウンドと比べると求人数が少ない傾向にあります。
アウトバウンドの主な仕事は以下のとおりです。
- テレフォンアポインター
- テレフォンマーケティング
それぞれご紹介していきます。
テレフォンアポインター
アウトバウンド業務でもメインとなるのがテレフォンアポインターです。
仕事内容はお客様に積極的に電話をかけて、商品やサービスを売り込むための営業となります。
マニュアル通りにこなせば問題ないのですが、
相手に興味を持ってもらえるような巧みな言い回しなどの工夫も必要であり、やりがいのある仕事といえます。
テレフォンアポインターの魅力として、見事契約を結ぶことができた場合にはインセンティブが発生することがあります。
テレフォンマーケティング
テレフォンマーケティングの仕事は、顧客に電話をかけ商品やサービスに対しての満足度の調査をするのがメインとなります。
満足度だけでなく、不平不満などのマイナスと感じている点がないかも細かく聞き出し、商品やサービスの質の向上に役立てます。
また、テレフォンアポインター同様に営業もする場合もあります。
流れとしては、テレフォンマーケティングで顧客とのやり取りの中で追加で商品やサービスを売り込むといった感じです。
新たに契約を結ぶことができればテレフォンアポインター同様にインセンティブが発生することがあります。
在宅コールセンターに必要なもの
在宅コールセンターの仕事を始めるにはパソコンとヘッドセットが必要になります。
在宅コールセンターはおかからの電話の対応、発信が仕事ですがそれらはパソコンを通じて行うことがほとんどとなります。
パソコンは自分で用意しなければならないこともありますので、パソコンを所持していない方は注意しましょう。
企業によってはパソコンやヘッドセットを貸し出してくれる場合もありますので、応募の際に問い合わせてみるといいでしょう。
また、パソコンと同時にインターネット回線が必要となり、
「光回線必須」などと条件を設けている求人もありますので事前にしっかりと確認しておきましょう。
とはいえ、仕事を始める前に用意する物はこの
- パソコン
- ヘッドセット
- 光回線
の3つくらいであり、用意ができさえすれば知識やスキル、職歴を必要としないので誰でも直ぐに自宅で働くことができます。
電話代はどうなる?
既にお話したように在宅コールセンターの仕事にはパソコンを使うので電話代はかかりません。
月のインターネット使用料金だけとなります。
インターネット代金は自分で支払うのが基本ですが、企業で支払ってくれるかどうかは応募の際に聞いてみるといいでしょう。
在宅コールセンターはきつい?ノルマは?
在宅コールセンターの仕事には大きく分けて、電話の応対のインバインバウンド業務と、電話を発信するアウトバウンド業務です。
これらは仕事内容が異なるので、それぞれにきついポイントがあります。
例えばノルマの存在です。
企業や業種によって異なりますが、ノルマが発生する場合は主にアウトバウンド業務となります。
ノルマを達成できるかできないかで報酬や評価につながることもあるので、精神的な負担が大きくストレスが溜まるのがきついです。
他にも、インバウンド業務に関してもきついと感じるポイントがあります。
詳しくは別項の「在宅コールセンタのデメリットとメリット」でお話しますのでそちらを参照ください。
夜勤や休日で副業は可能?
在宅コールセンターは勤務時間が
- 1日2時間~
- 週1日~
などといった求人も多数あります。
中には自分で勤務時間や曜日を決められるような企業もあるようで副業にもおすすめです。
また、24時間対応の企業の求人もあり、勤務時間帯も、朝~深夜の間で選択できることが多いので、より働きやすくなっています。
もちろん深夜帯であれば手当てもつきますのでしっかり稼げます。
時給も軒並み1,000円を超えるような求人がほとんどなので、
週に土日の2日間、それぞれ5時間程度働けば月に4万円~5万円の収入になるので、副業として十分な稼ぎになるのではないかと思います。
在宅コールセンターのデメリットとメリット
職歴やスキルを必要とせず、未経験でも可能、さらに時給も高いと良い所ばかりに見える在宅コールセンターですが、デメリットも存在します。
メリットばかりに注視していると思わぬ苦労をすることになり、仕事を続けていくことが困難となってしまう場合もあります。
この項では在宅コールセンターのデメリットとメリットについてご紹介していきます。
これから応募してみようと考えている方は是非目を通しておいてください。
デメリットは4個
まずはデメリットについてご紹介していきます。
在宅コールセンターの主なデメリットは以下のとおりです。
- クレーム対応が辛い
- 夜勤時は企業のサポートが受けられない
- スケジュール管理が必要
- 静かな環境づくりが必要
それぞれについてお話していきます。
クレーム対応が辛い
在宅コールセンターの最大のデメリットとなるのがクレームの対応ではないでしょうか。
どんな企業、商品、サービスにもクレーマーは存在します。
そしてこうしたクレーマーの対応の際に注意しなければならないのが「罵声を浴びせられる」ということです。
もちろん全てのクレーマーがそうとは限りませんが、中には性質の悪い顧客もいるのも事実です。
しかしこの場合でもこちらは終始、丁寧に応対せねばならないので非常にストレスが溜まります。
また、商品やサービスだけに止まらず、応対している自分自身に対しても罵声や誹謗中傷を受けることもあります。
人によってはショックが大きくて精神的に疲弊してしまい、仕事の継続が困難となってしまい退職してしまうケースも少なくありません。
あくまでも企業や商品、サービスが発端でのクレームとなるので
「自分には関係のないこと」
として割り切ることができれば難しくはないのですが、自信のない方や繊細な方にはあまりおすすめはできません。
しかし、「クレーマーは苦手だけどどうしてもインバウンド業務に就きたい」という方は、夜勤をおすすめします。
特に深夜であれば電話がかかってくること自体が昼と比べて少ないので、自然とクレーマーの数も減ります。
ただし、それでもクレーマーはゼロではないので、覚悟を持って臨んでください。
夜勤時は企業のサポートを受けられない
在宅コールセンターでは、就業先の企業や業種によって夜勤があることがあります。
しかし、こうした夜勤時では企業のサポートが受けられない場合があります。
コールセンターとしては24時間対応していても企業自体は深夜帯は営業時間外であることも珍しくありません。
その場合は自分一人で対応しなければなりません。
顧客によってはマニュアル外の対応が求められることもあり、対応を誤るとトラブルに発展することもあるので非常に困ります。
応募の際はしっかりとチェックし、サポート体制がしっかりと整っているような企業を選ぶようにすると仕事がしやすいです。
スケジュール管理が必要
在宅コールセンターは自宅が職場となります。
通勤の必要がなく仕事時間も自分の都合に合わせることができるので自由度が高いのですが、その分気持ちが緩みやすいです。
自宅のためオフィスとは違って誰の目を気にすることもありません。
そのため、テレビにゲーム、インターネットなどの誘惑に負けてしまい、仕事に集中できない・・なんてことも十分にありえますので注意が必要です。
静かな環境づくりが必要
在宅コールセンターは自宅が職場ですが、オフィスと違う点として様々な雑音が発生します。
在宅コールセンターではそうした雑音にも気を払わなければなりません。
家族の声や生活音、外からの喧騒などが聞こえるような環境では相手の声が聞き取りづらく仕事に支障が出ます。
またそうした雑音が混ざれば相手側にも不快な思いをさせてしまいますので、仕事を始める前には雑音を抑えた環境づくりが重要といえます。
メリットは3個
在宅コールセンターのメリットは以下のとおりです。
- 誰でも仕事ができる
- 自宅が職場
- 給料が高め
それぞれについてお話していきます。
誰でも仕事ができる
在宅コールセンターはネットが普及した現在、大小様々な企業の求人があり需要が高いです。
しかも資格や職歴などを必要としない企業が多いため、誰でもやる気さえあればすぐにでも仕事を始めることができるのが魅力です。
仕事も簡単で、インバウンド業務、アウトバウンド業務のそれぞれにマニュアルがあり、その通りに電話の発信、受信をするだけなので簡単です。
事前の研修制度を設けている企業もありますので、在宅コールセンターについての知識や技術をしっかりと学ぶことができます。
自宅が職場
在宅コールセンターの最大のメリットといえるでしょう。
出勤の必要がなく、周りに同僚や上司などもいないので気楽に仕事に臨めます。
自宅ということで職場の環境も自分の好み通りに作ることができるのでストレスフリーなのが魅力です。
また、仕事の時間帯も企業によりますがある程度自由に決めることができます。
子育て中の主婦や学生、副業を考えている方、体調などの理由から外に働きに出ることができない方にも仕事がしやすいのが嬉しいですね。
給料が高め
在宅コールセンターは時給制が多いですが、どの求人も1,000円を超えているものが多く、中には3,000円にも届くかといった高額な求人も見かけます。
また、アウトバウンド業務では営業などで新たな契約を結ぶことができた場合にはインセンティブが発生するような企業もあります。
そのため、他の在宅ワークと比べても給料が高めであるのが特徴です。
特別な資格や経験を要せずに高収入が見込める在宅ワークとして在宅コールセンターは最もおすすめできる仕事といえます。
在宅コールセンターがおすすめな人は「我を抑制できる人」
在宅コールセンターは電話を通して人と会話をするのがメインの仕事です。
このことからある程度コミュニケーション力が必要となります。
しかし、在宅コールセンターの仕事に最も大切なのは我の抑制です。
仕事に関してはマニュアルが存在します。
会話の流れから受け答えのあれこれが事細かく記されており、そのマニュアルに沿って電話の発信と受信を行いえば問題ありません。
ところが、働き手の中にはマニュアルに自分なりの考えを織り交ぜてしまう人がいます。
マニュアルは顧客満足度の向上やトラブルの回避のために作成された重要なものです。
それに手を加えてしまえば企業が伝えたいことが上手く相手には伝わらず、誤解を招く結果にもなりかねないので危険です。
特にクレームに関しての電話では神経を逆撫でしてくるような物言いをしてくる人も少なくありません。
しかし、高揚したままに言葉を吐いてしまえばそれまでです。
後は言い合いになってしまい、その結果として企業のイメージや信頼度は崩れてしまい大きな損失となってしまいます。
決められたままに仕事をするのが苦手、自分の思うとおりに働きたいという考え方を捨てられない方には不向きな仕事だといえます。
筆者が在宅コールセンターをした体験談
私は学生のころに1年ほどインバウンド業務を経験したことがあります。
もともと人と話すことにはそこまで自信がありませんでしたが、
しっかりとしたマニュアルが用意されていてその通りに相手に伝えるだけと簡単でなので、仕事も1ヶ月程度で慣れることができました。
稀にマニュアルにない対応が求められるような場面もあります。
その場合、本社の担当者に指示を仰ぐか、内容によっては応対を変わってもらうことができるのでかなり気楽に働くことができました。
しかし、簡単に思えた在宅コールセンターにも1つ欠点があり、クレーマーの対応にはかなり心疲労が悩まされました。
もちろんその場合でもマニュアルが存在するので、基本的には話を聞くだけ聞いた後にマニュアル通りに言葉を伝えるだけで終了です。
ところが、中には性質の悪い人もいて、商品やサービスへの不満だけに止まらず企業にターゲットを替えて罵詈雑言の嵐・・・
さらにはそれが電話対応している私自身に向けられることもあり、非常にストレスが溜まることもありました。
幸い私の場合は早い段階で「仕事」と割り切ることができたので心的負担も少なくてすみましたが、
中々対応できない人には苦痛でしかないでしょう。
言葉の全てを真に受けてしまったり、ストレスを感じやすい人には不向きな仕事です。
聞き手として何を拾い、何を流せばいいのかを判断できるようになれば負担は抑えられ働きやすくなります。
ちなみに、こういうクレーム関連は本社の担当が率先して引き受けてくれる場合が多いので、
負担になると感じた場合は無理せずに相談しましょう。
こうしたクレーマー関連で辞めていく人は多いので在宅コールセンターを考えている方は覚えておいてください。
在宅コールセンターの求人はAmazonがおすすめ
在宅コールセンターは基本的にどの企業でも仕事内容には大差ありません。
自身の好みの企業に応募するといいかと思います。
強いて言えば、サポートがしっかりしている企業は働きやすい企業といえるので選考基準としたいところです。
事前の研修もしっかりと受けることができる企業だと信頼できます。
特にクレーマー関連の研修に力を入れている企業などを選びたいところです。
もちろんしっかりと稼げるかどうかも重要です。
以上の点を踏まえ、おすすめできる求人として大手通販会社のAmazonがあります。
手厚いサポートの他、仕事の時間も24時間対応なので自分の都合に合わせた時間帯で働くことができます。
在宅コールセンターの初心者から、がっちりと稼ぎたいというベテランの方までおすすめできる企業です。
在宅コールセンターの求人はネット検索で簡単に見つけられますし、
リクナビなどの派遣会社でも多数の在宅コールセンターの仕事を取り扱っていますので利用してみるといいでしょう。
まとめ
在宅コールセンターは注目を集めている人気の職種であり、需要もあるので求人も非常に多いです。
ネットで検索するだけで多種多様な求人が出てきますので興味のある方はぜひ試してみてください。
長期や短期、時間帯もフルタイムのものもあれば2時間~といった短時間での求人まで様々ですので、自分の好みどおりの仕事を見つけやすいかと思います。
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